白山

概要

 白山という名の山はなく、最高峰の御前峰、大汝峰、剣ヶ峰の白山三峰を中心とした石川、福井、富山、岐阜にまたがる大山塊のことを指す。白山は京都に最も近い2,000m以上の山であり山名の通り雪が多く、古来から京都の人々は「白き山」として関心を寄せ和歌などに詠んできた。

 白山は立山、富士山と共に日本三霊山といわれ畏敬の対象であり、信仰系の山として百名山入りも当然のランクインである。

 高山植物の宝庫としても名高く、ハクサンコザクラ、ハクサンフウロ、ハクサンイチゲなど名称に「ハクサン」が付いているものも多く、「花の百名山」にも選ばれている。

 白山は火山であり、最新の噴火は17世紀半ばとされる。山頂部の翠ヶ池、千蛇ヶ池などはその際にできた火山湖である。また、御前峰の眺望は素晴らしい!

 また、国立公園であるため夜間の登山は禁止されているので注意が必要。

みどころ

御前峰山頂

 山頂は完全に眺望系。山頂からの眺めは最高!のひと言。山に登っていると最高がいくつもあって困る。笑

標高2,700mにあるため遮るものが本当に無い。ご来光いける自分的山ランキング現時点で堂々の1位確定。

 

 そして、この日見たご来光がこちら

白山ご来光

圧倒的な太陽の力に、ひと言で言えば「感動」なのだが、いろんな感情というかすごい力をもらった気がした。いずれにしても一生のうち何度も無い貴重な経験をしたのは間違いない。

大汝峰(おおなんじがみね)

 白山山頂の御前峰、別山と共に白山三山の一つ。山頂は広く、そしてこちらも御前峰以外は遮るものが無いので絶景を楽しむことが出来る。日本海が見渡せるのも特徴的だ。

山頂お池巡り

 山頂の御前峰から火山湖や高山植物を見て歩く、山頂の自然散策コース。このコースの中に大汝峰も含まれるので大汝峰登頂ついでに周遊する感覚で良い。夏であれば日の出が早いのでご来光+お池散策をしても室堂での朝食にギリギリ間に合う。

別山

 山容が美しい。砂防新道からの下りだと別山を眺めながら下れるので気持ちが良い。

別山を眺めながら下っていく砂防新道

弥陀ヶ原

 黒ボコ岩から室堂に致る間に広がる、天空のお花畑。高山植物の知識が無い私にとっては草原ということになってしまうのだが、高低差がそれほど無く、木道を歩くのが気持ちいい。

黒ボコ岩

登頂前は見所に挙げていたのだが、登りでは急いでいたため見落としてしまった。。。笑

室堂手前の巨岩で観光新道、砂防新道の合流点。ここからは室堂まではあとひと息!急登もここでお別れだ! 

評価

  • 総合難易度:3🌋🌋🌋
  • 体力度  :3🌋🌋🌋
  • 難易度  :2🌋🌋
  • オススメ度:5🌋🌋🌋🌋🌋 

白山は登山道が実は多くあるのだが、ここは王道の別当出合からの登山で評価。

基本情報

  • 所在地:石川県、福井県、富山県、岐阜県
  • よみがな:はくさん
  • 最高峰:御前峰(ごぜんがみね)
  • 標高:2,702m

ここはこうしたら良い!

  • 砂防新道は下りで通ったほうが良い。別山や稜線系の眺めは格別。観光新道だと急勾配なので下りは膝に来る。
  • 日帰りでも登山可能だが、室堂で一泊してご来光は山頂で拝むべき!そしてご来光の後はお池巡りがオススメ

登山口

概要

 石川、福井、岐阜の各県から登れる登山口が用意されているが、王道は石川県の別当出合登山口となる。金沢駅からバスが出るなど交通の便も悪くない。バス時刻表

公共交通機関の場合

 JR金沢駅からバス利用となる。バス時刻表

が、7月は2便/日、8月は1便と乗り遅れたら最後感は否めない。

  • 最寄駅:金沢駅(JR北陸新幹線ほか)
  • 最寄駅からの交通:金沢駅–(バス2時間15分)→別当出合登山口

レンタカー活用

 福井駅、金沢駅から共に72km、1時間40〜50分程度の道のり。

 近隣の荒島岳も抱き合わせるならレンタカー利用が便利そうだ。福井駅を起点に小松空港で乗り捨てがBEST解のような気がしている。

日産レンタカー 福井駅前店 0776-27-4711 福井県福井市大手2-7-6
トヨタレンタカー 福井駅東口店 0776-24-0100 福井県福井市日之出2丁目2−18(8時〜20時)

登山口紹介と行き方

別当出合

別当出合

 白山登山の鉄板登山口。駐車場から約500m歩く必要がある。夏の週末などは駐車場が利用不可で手前の市ノ瀬からバス利用になる可能性があるので観光協会に確認した方が良いだろう。🚾、水場、売店など何でもある。

登山道

登山道紹介

概要

 別当出合出発の場合、観光新道と砂防新道の二択になる。どちらの道も室堂(標高2,450m)の手前にある黒ボコ岩(標高2,325m)地点で合流するため黒ボコ岩→弥陀ヶ原の草原→室堂→山頂はどちらを選んでも同じことになる。出発地と帰着地が同じなので、折角だから違う道を行きたいと思う方が大多数だろう。

結論は?

 結論は、登り「観光新道」下り「砂防新道」で決まりだ!もちろん天気が良い前提。理由は2点。白山は基本的にそれなりに急登が続くのだが、観光新道の急登はエグい。これを下るとなるとかなり膝をやられる可能性がある。そして砂防新道の下りの眺めがとても良い。別山を眺めつつ下る道は満足度がかなり高い。

 また、日帰り登山など時間が無い場合は砂防新道のほうが10分ほどだが短いので砂防新道一択という選択肢もある。

観光新道

 写真ではなかなか伝わらないが、観光新道のエグ目の急登。ひとことでいうと、「しつこい」急登がこれでもかとしつこく続く。「しつこい」登りでは丹沢のバカ尾根があるが、丹沢は緩やかなのでつまらないはつまらないが、エグさはあまり感じない。それに引き換え、観光新道ではかなり「しつこい」急登が続く。男体山のように岩が出たり、いろいろと道にバリエーションがあれば良いのだが、基本的にこんな感じなので修行と割り切って足を前に出すしかない。

砂防新道

 ここが白山登山の最人気コース。特に下りで使いたい。観光新道が「しつこい」だったのに比べて、こっちは下りだったからだが「気持ち良い」のひと言で形容できる。

そして、途中にある甚之助避難小屋は眺めも良く🚾、テーブル、椅子もあり最適休憩場所としてオススメする。

甚之助避難小屋(標高1,950m)


山小屋

白山室堂

 旧白山室堂ビジターセンター。白山登山の基地となる室堂に位置する。750名収容可能、完全予約制。

 到着と共にベッドが割り振られるシステム。ゴミの持ち帰りを徹底していて、生🍺のコップですら持ち帰りが義務づけられている。また、宿泊客が多いせいかかなりシステマチックな感じで、食堂などでのハイカー同士の交流はあまり望めない。到着が夕食ギリギリだったこともあり、食事をして一杯飲んで、ベッドで休んでいたらすぐに消灯というような感じだった。

白山雷鳥荘

 6室21名の完全個室、シャワー、テレビ付きと山小屋の概念を覆す宿泊施設。こちらも完全予約制。

ひと部屋いくらという課金制なので、個室を1人で独占しようとするとかなり高額な宿泊料になってしまう。

白山南竜山荘

温泉

白峰温泉総湯

ここはオススメ。別当出合から車で30分程度。田舎情緒たっぷりの白峰地区にある天然温泉施設。眺望が少しイマイチ感があるが、岩に登れば外を見渡すことが出来る。サウナもある。

白峰温泉総湯建物
白峰温泉総湯

季節

関連参考資料

白山BEST GUIDE

登山道などの登山情報以外に、宿泊情報などが紹介されていて分かりやすい

ぐるっと白山

登山道が写真付きで紹介されていて分かりやすい

永井旅館

砂防新道と観光新道の使い分け方がわかりやすく記載されている。

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